箱の中身はなんだろな

推しの話と推しに向き合うオタクの話。

CUEのキセキ クリエイティブオフィスキューの20年 感想

CUEを好きになり初めてからまだ1年どころか半年くらいでしょうか。
これまで事務所がどういうことをしてきたのか、どうやってここまできたのか、そんなことを知りたくてこの本を買いました。

※バリバリネタバレしてますのでご注意ください。でもここでネタバレしたこと以外にもたくさんのことが書かれているので読んでみてください。

全263ページ。
大半は亜由美さんによるオフィスキューの歩みについて。
あとはNACS(個別)、小橋さん、北川さん、オクラホマ、大下さんのインタビュー、社長×副社長対談、会長就任挨拶と、ちょこっとだけ歩みの話に合わせたモノクロ写真が掲載されてます。小さいです。

まず話は鈴井さんと亜由美さん(変な話ですが、本でも鈴井、亜由美という表記なのでこれで)が出会ったところから始まります。そこから!?というほどしっかり書かれてます。
出会った時の印象、話してみて「怖い」とは思わなくなっていたこと。亜由美さんから見た鈴井さんというのが読んでいて面白かったです。だんだんダメなところが見えてきたり。

プロポーズの話はWikipediaにも書かれていたので多少知ってはいました。けど想像以上の話で(笑)ただ喧嘩って言うんじゃなくてもっと重くて。しかもプロポーズの言葉がはっきりと書かれてるんです。
現在は離婚されてますが、全編を通して「この二人が出会ってくれてよかった」と思える文章になっていました。
私は子虎ですけどね!いや、子虎だからこそ余計にそう思うのかもしれないです。亜由美さんがいたから、今私はこの人を好きでいられるのかなって。

そこから事務所に少しずつ人が入り、飲食部門を立ち上げ、水曜どうでしょうが始まり…とそれぞれの人、物、番組との出会いも細かく書かれています。
ファンクラブの立ち上げの話も書かれていて、発行当時の会員数が。今年入った私の会員番号と比べて驚きました。当時設立からは10年、そこから6年なのに、びっくりするほど会員数が伸びていたのです。そりゃNACSの舞台のチケットも取れないわけだ、と思いました。

水曜どうでしょうラストランについても。
亜由美さんが無線を届けることになったのは放送にもあったように偶然で(元々ベトナムへ行く予定ではありましたが)、でも見守ってくれていて、その光景をを書いてくれているのが嬉しかったです。原付ベトナム縦断になった理由が、家族旅行きっかけだったとは。

他にもアミューズとの業務提携がどうやって行われたか、NACSの舞台、鈴井さんが社長職から離れる話まで。どれもこれもこんなに書くかというくらい細かく書かれていました。

インタビューはどれも短めではありますが(NACS以外はさらに短い)、事務所に入った経緯、印象的だった出来事、鈴井さんの最初の印象、やってみたいことなど、もう読んでくれよ!という感じです(感想文の意味とは)。
鈴井さんがOOPARTSの稽古で怒らないと言ったのに怒ってしまって、その人ひとりだけを残して「やっちゃったよ」って言われた話が印象的でした。そういうことをこぼす相手なのだなと。言い方が難しい。

最後の対談の前に、お2人が並んで撮影した写真があって、そのページだけがカラーなんです。秘蔵写真とか全部モノクロなのに(笑)でもそこまでが歴史を書いてきたからこそ、「今」だけがカラーであることに意味があるのかなって思います。

なんと、2人揃ってメディアでの対談は初!20年やってきて本当に!?というくらいでしたが、それまでのオファーはすべて断ってきたそう。
事務所を立ち上げた頃からこれからの話まで。本編でもそうでしたが、お互いを理解しながら補い合う、良い関係なんだなぁとさらに思える内容でした。

会長就任挨拶も、CUEへの想いの詰まったものでした。

とても充実した内容で、CUEが好きだったり、CUEを知りたい、もっと愛していきたいという人に読んでほしい本です。
買ってよかった!